パーマリンクとはWordPressで作成したコンテンツのURLの形式です。
パーマリンクにはさまざまな表示形式がありますので、あなたが作成するサイトに合わせて設定してください。
「日付と投稿名」「月と投稿名」「数字ベース」などの定型や自分でパーマリンクの表示をカスタマイズすることも可能です。
ご自身でカスタマイズする場合には、パーマリンクの使い方というWordPress公式サポートを確認してください。
- パーマリンクをしっかり設定していないと、集客しにくくなる可能性がある
- おすすめのパーマリンクの設定はカテゴリー名と投稿名を表示させる
そもそもパーマリンクとは
パーマリンクとはサイトのURLのうちの末尾部分のことをパーマリンクといいます。
このページで考えた場合、https://affiliate-pilotage.com/environment/permalink/ の「permalink」部分がパーマリンクです。
もちろんパーマリンクはデフォルトの状態でもなんでも構いませんが、サイトのタイトルとURLの内容を一致させることで若干のSEO対策が見込めます。
そのため、基本的にはWordPressをインストールした場合はしっかりと設定する必要がある項目の1つです。
デフォルトのパーマリンクではよくない理由
上記でも少しお話しましたが、デフォルトのパーマリンクはあまり推奨できません。
その理由についてこれから紹介していきます。
1.Googleが推奨していない
WordPressが提案するデフォルトのパーマリンク設定は、そもそもGoogleの提唱するURLの設定を満たさないので、デフォルトのパーマリンク設定は推奨できないことが1つ目の理由です。
サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合は ID ではなく意味のある単語を使用して)URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。
過度に複雑な URL は、サイト上の同じまたは同様のコンテンツを表す多数の URL を不必要に作成し、クロールの際に問題が生じることがあります。
引用元:https://support.google.com/webmasters/answer/76329?hl=ja
以上の文を要約すると、数字を使ってサイトを分別するようなパーマリンク設定は、クロールにも問題を生じさせる可能性があるから控えるように、とGoogleが公式でアナウンスしております。
パーマリンクのデフォルト設定では数字で記事を分類するため、Googleの意向にはそぐわないでしょう。
2.ユーザーにもわかりにくい
サイトのタイトルとURLは可能な限り一致していたほうが、わかりやすいですよね?
WordPressに関する記事を書いているのにもかかわらず、URLがp=168と書かれていたら、どのような記事が書いてあるのかわかりません。
WordPressの記事を書いているのですから、「wordpress」とか「wp」という文字が入っていたほうが想像しやすいです。
サイトのタイトルとURLを一致させることで、ユーザーが迷うことなくサイトを閲覧することができるため、パーマリンクを自分で設定したほうがサイトのユーザービリティの向上につながります。
全てが悪いわけではない
ただし、年月や数字が必ずしも悪い、というわけではありません。
サイトをブログのように日記として使用する場合、年月で管理したほうが間違いなくわかりやすいです。
また、ページを数字で管理することは、現在どれだけの数の記事を投稿したのかがリンクを見るだけで把握できます。
作成するサイトに応じて、パーマリンクの適切な設定を行うようにするとよいでしょう。
パーマリンクを設定は必ずコンテンツを作る前に
パーマリンクを設定する際に、気をつけなければならないことが1つあります。
それは「パーマリンクを設定する際には必ずコンテンツを作る前に設定する」ということです。
パーマリンクの設定をコンテンツである内容を作った後に変更すると、すべての記事のURLが変更されてしまいます。
この時、誰かがあなたのサイトへパーマリンクを変更する前にリンクを張っていてくれたとしたら、そのリンクは無効となり、リンク切れを起こしてしまいます。
誰かからもらえるリンク(被リンクといいます)のリンク切れは最も避けるべきことですので、WordPressをインストールした後には、まずパーマリンクの設定を行いましょう。
おすすめのパーマリンク設定
おすすめのパーマリンク設定は、ずばりカスタムリンク構造です。
カスタムリンク構造では非常にたくさんのタグを使用することができますので、もしもデフォルトの設定にしたい場合でも、カスタムリンク構造で同様に設定することができます。
カスタムリンクで使用できるもの
タグの名前 | タグの意味 |
---|---|
%year% | 記事を投稿した日付の年 |
%monthnum% | 記事を投稿した日付の月 |
%day% | 記事を投稿した日付の日 |
%hour% | 記事を投稿した日付の時刻 |
%minute% | 記事を投稿した日付の分 |
%second% | 記事を投稿した日付の秒 |
%postname% | 記事のタイトル |
%post_id% | 記事固有のID |
%category% | カテゴリー名 |
%tag% | タグ名 |
%author% | 記事の著者 |
私のおすすめのカスタムリンク設定
私のおすすめは%category%と%postname%を設定することです。
つまりパーマリンク部分が/%category%/%postname%/となります。
なぜおすすめかといいますと、投稿する記事がどのカテゴリーに属しているのかが一目でわかります。
そのため、先ほどの引用先にも表示したGoogleが推奨する「シンプルなURL構造を維持する」という公式ページを見ても、非常に相性が良いことが分かります。
ただし、categoryタグは注意しなければならない点が1つありますので、使用する場合は、十分に下記に注意してください。
カテゴリーのスラッグを変更した場合、変更したカテゴリーのパーマリンクはすべて変更されます。
そのため、パーマリンク設定にcategoryを含める場合はcategoryのスラッグ名も変更することが難しくなります。
また、パーマリンク部分に「/%category%/%postname%/.html」とすることで、あたかもhtmlでサイトを作っているかのように見せることもできるが、効果はあまりないと思われます。
パーマリンクの設定を行う
ここからは実際にパーマリンクの設定を変更する手順を紹介します。
3つのステップでパーマリンクの設定を行うことができますが、何度も申し上げている通り、パーマリンク設定はサイトを立ち上げてすぐに行いましょう。
1.パーマリンク設定を開く
サイドバーの「設定」から「パーマリンク設定」を開きましょう。
2.お好みの設定を選びましょう
パーマリンクの設定を変更しましょう。
基本や数字ベースを選択すると、WordPressが投稿された番号を自動でつけていますので、その番号がそのままパーマリンクとなります。
投稿名を選択すると、投稿名がそのままパーマリンクとなりますが、日本語で投稿名をつけている場合は日本語で入力されてしまうため、リンクがとても長くなってしまいます。
日付は日記などの毎日更新するブログなどと相性が良いです。
カスタム構造ではカテゴリーなどの指定ができます。
多くのサイトの場合、この「カスタム構造」を選択することになるでしょう。
ちなみに私のおすすめは上記でも書きましたが、「/%category%/%postname%/」です。
カテゴリーを自動で付属させてくれるので、カテゴリーを設定するだけで自動的に作成したページがどのカテゴリーに属しているのかをURLを見るだけで把握できます。
3.変更を保存しましょう
パーマリンク設定が決まったら、赤枠部分「変更を保存」しましょう。
記事ごとにパーマリンクを設定するべきか
ここでは、記事ごとにパーマリンクを設定するべきかどうか、ということについて考えていきましょう。
まず、「記事ごとにパーマリンクを設定するべきか」とはどういうことか、について解説します。
カスタムリンク構造で「/%category%/%postname%/」または「/%postname%/」を選択した場合、記事ごとにパーマリンクとなるURLを指定できます。
下図はカスタムリンクで「/%category%/%postname%/」を設定した場合です。
赤枠部分が編集できるようになりますので、編集をクリックしてみましょう。
これでpostnameが変更できるようになりました。
今回はこの「postname」部分をしっかりと変更する必要があるかどうか、について考えていきます。
postnameはしっかり設定すべき!
実は、パーマリンク設定で「カスタムリンク構造」を選択して「/%category%/%postname%/」を選択したとしても、SEO対策としてはまだまだ不十分であるといえます。
実際にパーマリンク設定を変更してタイトルを入力するとわかるのですが、基本的にパーマリンク部分にはタイトルが日本語でそのまま設定されてしまいます。
現在は「日本語ドメイン」もあるぐらいですので、検索エンジンは正しく読み取ってくれる可能性が高いのですが、残念ながら「確実」ではありませんので、しっかりと英語で表記したほうがよいでしょう。
そして、パーマリンクに複数の単語を入力したい場合は「-(ハイフン)」で区切るとよい、とGoogleは公式でアナウンスしております。
以上をまとめると、下図のようなパーマリンクは理想的といえます。
これはテスト記事です、というタイトルに対して「this-is-test」です。タイトルとパーマリンクが一致しております。
まとめ
パーマリンク設定は後から変更するとなると、サイトによってはかなり大規模な変更を強いられることになりますので、必ず初めに設定するようにしましょう。
当サイトなどは、固定ページから投稿ページに対して一つひとつリンクを紐づけています。
もしもこれからパーマリンクを変更する場合、紐づけたリンクをすべて変更する必要があるのでとても大変な作業となるでしょう。
初めからpostnameをしっかりと設定することで、検索エンジンにも好まれるページを作成できます。
すでにある程度記事を投稿している場合は面倒かもしれませんが、一つひとつ地道にパーマリンクを設定することがSEO対策につながります。
それでは今回のまとめです。
- パーマリンク設定は必ずサイトを作成する前に設定すること。後から変更すると、リンク切れやサイトを改修するリスクがある。
- パーマリンク設定のおすすめは「/%category%/%postname%/」。サイトのURLを見ただけでどのような構造になっているのか一目でわかる。
- postnameは面倒でも、ひとつひとつ英語で設定することで、検索エンジンに好まれるページを作ることができる。