『伝えるための3つの習慣』の内容と感想

どーもなのです!堕落ニト(@neeeet_dollar)でございます!

早速ですが、今回紹介する書籍はこちら!

 

『伝えるための3つの習慣』です。

こんな人におすすめ!
  • 伝え方のからくりを知りたい人

伝えるための3つの習慣

伝えるための3つの習慣はコンサルタントの仕事をして20年の経験をもつ、いなますみかこ氏が書いた本です。

かれこれ、7万人以上の人にコミュニケーションスキルの強化支援を行ってきたそうです。

本の中では、例となる会話やストーリーも多いですが、いまいちわかりにくい印象を受けました。わかりやすい部分は非常にわかりやすいんですけどね。

おそらく実際にコーチングを受けると著者への印象はかなり変わるような気がしますが、文面では伝わりにくいと感じる部分があります。

目次に書かれていること

『伝えるための3つの習慣』に書かれている目次は以下の通りです。

  • プロローグ:伝わるための3つの習慣、6つのスキル
  • 第1章:伝わるための「はなす」習慣
  • 第2章:伝わるための「きく」習慣
  • 第3章:伝わるための「みる」習慣

この本ではプロローグにて、相手に「伝わる」ための3つの習慣と6つのスキルを紹介します、と書かれています。非常にわかりやすいですね。

いずれの「習慣」にも2つずつスキルが紹介されています。

書いてはありませんが、おそらくこの紹介されている2つのスキルを習慣化しましょう、という意味で見出しに「習慣」とついているのでしょう。

1章の「はなす」習慣は非常に参考になる部分が多いです。以下で解説していきます。

ロジカルとナラティブ

ロジカル、という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

おそらく多くの方が「あるよ!」と答えると思います。ロジカルとは論理的な~という意味ですね。

しかし、ナラティブという言葉はどうでしょうか?

今度は逆に「ないよ!」と答えることがおおいのではないでしょうか?はい。そうです。奈波は初めて聞きました。

ナラティブとは、簡単にいうと「ストーリー仕立て」で話すことであり、ナラティブで相手の興味を惹きつけて、ロジカルにわかりやすく話すことが大切であると著者は話します。

そもそも、話が伝わらない理由には2種類あることをご存じでしょうか。

この本の中では「あたまのギャップ」と「こころのギャップ」と紹介されています。

頭のギャップとは、何を言われているのかさっぱり理解できないことで、こころのギャップとは、言われていることはわかるが納得できないことと解釈されます。

道を説明するときに、しっかり伝えているはずなのに、理解されないことありませんか?

遅刻したときに、いつも始業ぎりぎりにくる上司から「遅刻するな!」と怒られたことはありませんか?

あたまのギャップとこころのギャップがなくなって初めて「相手に伝わり」ます。

ですので、まずは相手にも同じ絵を描いてもらえるように「ロジカルに」、さらに相手を惹きつけられるように「ナラティブに」話せるようになるために習慣を身につけましょう、ということが紹介されています。

ロジカルな話し方をするために

ロジカルな話し方をするためには、話す前に結論をしっかりと定めておき、構成を考えてから話始める必要があります。

その際に結論は3秒程度で決める必要があるそうです。

そして、結論を定めた後で、3つほど結論の根拠となる話を行い、さらに相手が質問しやすい、または次に相手が話しやすいように締めることがロジカルな話し方で大切なことです。

と書いたはいいものの、正直「相手が話しやすい締め」はよくわかりませんでした。しっかりと結論への軸がブレなければ、伝わると思います。

ナラティブな話し方をするために

ナラティブな話し方をするには、まず「相手の興味をひきやすい話題から入るとよい」です。

ゴルフが好きな人に野球の話をしても、「はぁ。」とか「ふ~ん」といった反応が返ってくると思いますが、ゴルフの話なら相手からも話してもらえるでしょう。

そうすると相手と話しやすくなりますね。

ナラティブで大切なことは相手が自分に対して「親しみを持ってくれる」ことなので、相手の興味の引く話から始めると、相手に伝わりやすいです。

また、親しみを持ってもらいやすいものに「失敗談」や「挫折した話」も有効だそうです。人の不幸は蜜の味とはうまく言ったものですね。

そのほか、ロジカルにもナラティブにも共通しますが「あ~」「え~」「その~」というひげは極力言わないようにしましょう。

きくとみる

相手に対して、興味をもっていますよ!とアピールすることで、こちらからの話も伝わりやすくなる。

相手に信頼される聞き方とは、相手の話を最後までしっかりと聞くことだそうだ。なるほど、話を遮られると信頼されないということであるが・・・これは多くの人ができてはいないが至極当たり前のことである。

相手のことをしっかりと尊重している場合は、たとえ反論があっても話を遮ったりしない。

また、ほとんどの人は意外と話をするときに相手に対して先入観をもって相手を見ている、らしい。

本の中では先入観を持って話した場合のエピソードが掲載されているが、ざっくり言うと100人いれば100通りの考え方があるのだから、人によって伝わる方法はさまざまである、ということ。

つまり、万人に伝わる方法は「存在しない」ので、相手をしっかりと観察することで、この人はどんな考え方をするのかな?と探り探り伝えようという意図が感じられました。

ただし、本を読んでて奈波が感じたのは、特にこの「みる」章は書いてあることを実践したら疲れるだろうなーと感じており、正直、そこまで人の顔色を窺ってまで多くの人に伝える必要があるのか疑問で、相性の悪い人間というのは必ずいるので、時にはあきらめることも大切、と書かれています。

特に刺さった一文

「失礼しました。私の発言のどこにそれを感じましたか?」

これは、著者が主催するセミナーで冗談を言ったときに、冗談をまともに受け取った人間から反論されたときの、著者の返答です。

反論があるということは自分の意見をもっている、ということであり、相手の思いを吐き出してもらうそうです。

これは、著者がセミナーに来てくれた人に対して「セミナーにでてよかった」と思ってもらえるように考えた結果の発言とかかれており、やはり、伝えることを仕事にしている著者は素晴らしい回答をするなぁ、と感じた一文です。

奈波だったらおそらくその人に対して時間は取りません。もっともその人のせいでほかの99%の人の時間が削られるからです。とまあ考え方はいろいろあるので、セミナーに来てくれた人全員に気持ちよく帰ってもらうという著者の姿勢が特に刺さった一文として選びました。

読書後の行動は?

ブログにてアウトプットを行いました。

この本のおすすめ度

堕落ニト(@neeeet_dollar)的には「★★★」とそこそこです。

ロジカルとナラティブは面白いですが、今はロジカルもナラティブも、どちらかに特化した伝え方の本は非常にたくさん発刊されているので、そのような本を読んだ方がためになるかもしれません。

星3つで読んでもよい

まとめ

『伝えるための3つの習慣』について紹介してきました。

ところどころわかりにくいところはありますが、本としては非常に読みやすい部類の本だと思います。3部構成とわかりやすいですし。

人に話を伝えるときの、伝え方の「からくり」を知りたい方は一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です