どーもなのです!堕落ニト(@neeeet_dollar)でございます!
早速ですが、今回紹介する書籍はこちら!
『あなたの話はなぜ伝わらないのか』です。
- 上手なプレゼンを行いたい人
あなたの話はなぜ伝わらないのか
あなたの話はなぜ伝わらないのかは株式会社BCL代表取締役で国際ディベート学会公認ディベートトレーナーも務める別所栄吾氏によって書かれた本です。
著者はディベートのプロとして、ビジネス現場におけるコミュニケーションを主としたビジネスを行っています。
この本ではそんなビジネス現場で必要となるコミュニケーションスキルを学ぶために、なぜあなたの話が伝わらないか、ということにフォーカスして解説しています。
目次に書かれていること
『あなたの話はなぜ伝わらないのか』に書かれている目次は以下の通りです。
- 上司の話は、なぜ伝わらないのか
- あなたの話は、なぜ伝わらないのか
- 準備をすればあなたの話は面白いほど伝わる
- 根拠を添えれば、あなたの話は理解される
- わかりやすく書く
- わかりやすく話す
- 身振り・手振りで、話を立体的に表現する
あなたや上司の話が伝わらない理由は
上司の話が伝わらない理由は、上司が勘違いしているから。
自分の権威を利用して、部下に命令することがリーダーシップと勘違いしている上司が多く、部下が命令通りに働かないので命令の仕方を教えてほしいという人もいるほど。
しかし、部下を動かすために必要はリーダーシップは「動機付け」であると著者は解説しています。
動機付けには「外発的動機」と「内発的動機」の2種類あり、いずれの場合も部下を「自発的に動かす」ことにつながります。
「外発的動機」とは簡単に言うと「罰」や「報償」です。
頑張ったから給料を上げよう、とかノルマが達成できていないから罰を与える。これが外発的動機です。
ただし、著者は「外発的動機」には限界があり、金銭のために働いていない人などには効果を成さないと警鐘を鳴らしています。
そのため、できれば「内発的動機」を利用して部下を動かすことを推奨しています。
「内発的動機」とは、部下本人の興味や人間的な魅力、上司が発言した言葉の正当性などによって部下が動いてくれる動機になるものです。
外発的な動機はどちらかというと強制力によって動かしますが、内発的動機は人柄による信頼関係が主です。そのため、非常に部下が動いてくれやすくなります。
そして、あなたの話が伝わらない理由は、相手によって話し方・聞き方を変える必要があり、さらに相手が「(あなたの話を)聞きたい!」と思う状況にないからだと著者は説いています。
家族と話す場合には、論理的にではなく情動的、つまり感情で話をするとよいでしょう、と書いていますが、この部分はどうしても男性向けだと感じました。
例として挙げられているのが、妻が子供について夫に相談した際に、話の途中で要点をまとめて論点を整理して、対策を答えたら怒られてしまった、というお話です。
この本のターゲットは男性に限定されているかのような例だったので、逆のパターンや別のパターンが例としてあってもいいのではないでしょうか。
また、あなたの話を相手が聞きたいと思ってもらうことも大切です。
話が伝わらない原因の一つに、相手が真剣に聞いていないというパターンもあります。ですので、相手がしっかりと聞こうという姿勢で、あなたの話に耳を傾けることはとても重要です。
伝わる話し方とは?
それではこの本の核の部分ともいえる、伝わる話し方について解説していきます。
この本では、伝えられているのは主に2点です。
- 順序立てて話す
- 根拠を添えて話す
「順序立てて話すことができないんだから苦労している!」というあなたの怒りはもっともだと思いますが、順序立てて話すとはどういうことでしょうか。
まず、順序立てて話さないということは、「見たこと→聞いたこと→いわれたこと」の順や「思いついたこと」の順に話すことです。
ですので、順序立てて話すには準備が必要です。
まずは話始める前に、「何のために」話すのか、という理由から考えてみましょう。あなたの話す理由は「情報を伝達するため」ですか、それとも「相手を説得する」ためですか。
そして「なぜ」話す必要があるのか、「誰に」話すのかをしっかりと明確にする必要があります。
本の中でおすすめされているのは、話す内容について一度箇条書きですべての「話したい内容」を棚上げしてから、文章にまとめてそれを話す、という方法です。
そうすると、話したい内容の全体像を自分でも掴むことができますし、相手に伝えることで相手は「これからこういうことについて話すんだな」と前もって準備できます。
さらに、この本の中ではなんと、具体例はもちろん、問題演習も本の中で準備されておりますので、普段から話がよくわからないといわれる人はぜひ試してみてください。
根拠を添えて話すことも、相手に話を分かりやすく伝えるために必要な技術です。
まずは、話のメインとなる「主張」を行って、なぜ主張ができるのか、という「事実」を掲げる。そして事実があるからこそその主張ができる「理由」について話すことで論理的な話し方になります。
本の中で紹介されている例を一つ上げておきます。
日常会話の中で「タオルの嫌な臭いを取るには漂白剤を使って洗うとよい」という話を伝えたときに、多くの人は「そうなんだ」と素直に聞き入れると思います。
この場合の主張と事実、理由は以下の通りになります。
- 主張:タオルの嫌な臭いを取るには漂白剤を使って洗うとよい
- 事実:嫌なにおいの原因は雑菌
- 理由:漂白剤には殺菌効果がある
これにより、相手から「タオルの嫌な臭いを取るには漂白剤を使って洗うとよいってなんで?」と聞かれた際にも答えることができますね。
これは本の中で「三角ロジック」として解説されており、三角ロジックを理解するための問題演習も用意されています。
つまり、相手にわかりやすく伝えるには、話の内容に対する根拠があると、相手はわかりやすく納得してもらいやすいということです。
分かりやすいプレゼン
本の後半では、プレゼンをする際の注意点についてかかれており、話を分かりやすく伝えたうえで、資料やプロジェクターなどを併用して話をする際の注意点などについてが書かれています。
自分が話すときの姿勢やNGの姿勢、聞き手である相手の姿勢によって興味があるのかないのか、相手が否定的か肯定的か、などを姿勢から分析しています。
腕組みなどは否定的な姿勢の代表ですね。
分かりやすく話すだけでなく、プレゼンの上達方法についても書かれているので、プレゼンがうまくいかない方にはおすすめできる本となっています。
特に刺さった一文
自分の考えを伝えるには、伝える相手にもあなたと同じレベルの知識を持ってもらえるように説明してください
なぜ、これを挙げたかというと、奈波は多くの人にスマホについて教えることが多いのですが、相手がどのくらいのレベルまで理解しているのかが分からなくて非常によく苦労します。
そして、スマホの知識は相手に説明したからと言って身につくものではなく、実際に動かして理解できるものであり、さらにどうしても相手はお年寄りが多いため、説明した内容を忘れてしまっている、ということが多々あります。
本の中で相手の知識やレベルに合わせて話をする、というのが書いてありますが、これは本当に、本当に難しいです。
1から10まで説明すると「そんなことはわかっている」と言われますし、8から説明すると「それはどういうこと?」と全く関係のない質問が飛んでくることもあります。
奈波自身が「あーわかるけど難しいよね~」と非常に共感した(=刺さった)文として挙げさせてもらいました
読書後の行動は?
ブログにてアウトプットを行いました。
この本のおすすめ度
堕落ニト(@neeeet_dollar)的には「★★★★」と普段から「お前の話はよく分からん」と言われている人にはおすすめです。
まとめ
『あなたの話はなぜ伝わらないのか』について紹介してきました。
奈波は「お前の話はよく分からん」と言われたことはありませんが、「お前の話はつまらん」とは言われたことはあります。
言われたのは高校生の時でいまはちゃんと改善してほとんど言われなくなりましたが、今でも気を付けています。
もし、普段から「お前の話はよく分からん」と言われている方は一度手に取ってみてはいかがでしょうか。