どーもなのです!奈波輝磨でございます!
最近、「ChatGPTが~」というニュースを非常によく聞くようになりましたね。
今回はそんな話題のAIであるChatGPTについて詳しく解説していきたいと思います。
今回の記事も一部ChatGPTによって生成されております。
OpenAIとは何か?
「OpenAIって何?」と聞かれても、ちょっと難しい説明になってしまうかもしれません。
とても簡単に言うと、OpenAIは人工知能の研究や開発をする団体で、その名の通り、「Open(オープン)」で「AI(人工知能)」を作ることを目的としています。
表題にもなっている、ChatGPTを開発している企業でもありますね。
OpenAIは、2015年にイーロン・マスク氏、サム・アルトマン氏などの起業家・投資家が設立した非営利の組織で、人工知能の可能性を追求することを目的としています。
彼らのビジョンは、人工知能の技術革新が人類全体にとって利益をもたらすように、安全かつ透明性のある人工知能の開発を推進することです。
OpenAIの歴史について
OpenAIは、先ほども紹介しましたが、2015年にイーロン・マスク氏、サム・アルトマン氏、グレッグ・ブロック氏、イライア・マスカフ氏らによって設立されました。
当初の目的は、人工知能に対する一般的な不安を払拭することと、人工知能の利用によって人類に恩恵をもたらすことだったようです。
設立後、OpenAIは多くの研究者やエンジニアを集め、AIの研究開発に着手することとなり、初期のプロジェクトにはAIの読解力向上やゲームプレイにおける人工知能の強化などが含まれていました。
2016年には、OpenAIが開発したAIが、世界最高の囲碁のプレイヤーを破ることに成功し、世界中で話題となりました。
このニュースは、人工知能が複雑な戦略的ゲームにおいて人間を超えることができることを示す画期的な成果と呼べます。
OpenAIは自由な研究環境を提供することを目指しており、オープンソースで公開されたフレームワークやツールなどを提供することで、AIの研究や開発を促進しています。
そのため、OpenAIは人工知能がもたらす可能性について公開討論を行うなど、透明性や倫理性の確保にも取り組んでいます。
2019年には、OpenAIはマイクロソフトから10億米ドルという巨額の支援を受けています。10億ドルは1ドル120円とした場合、なんと1200億円です。
そして、とうとう来るべき2020年に、OpenAIが「GPT-3」と呼ばれる自然言語処理のAIを発表し、大きな話題となりました。
その後、2022年11月にはGPT-3.5が搭載されたといわれていた「ChatGPT」、そして大型アップデートとなって「GPT-4」が2023年3月より正式稼働となります。
さらに、2023年1月にはマイクロソフトから100億米ドル(約1兆2000億円=1ドル:120円)という超巨額の支援を追加で受けています。その際にマイクロソフトがOpenAI LPの株式を49%取得しました。
OpenAIは、設立から数年でAI分野でのリーダーシップを確立し、世界中で注目される存在となっており、今後もAIの進化をリードする存在として、活躍が期待されています。
OpenAIの活動分野
OpenAIは、人工知能の分野を進化させることを目指しており、大まかにいうと研究分野と開発分野の2部門に分かれます。
研究分野では、OpenAIは人工知能に関する基礎的な技術や理論の開発に取り組んでいます。
具体的には、自然言語処理、画像認識、強化学習、敵対的生成ネットワークなどの分野に注力しています。
これらの技術を開発することで、AIの認知力や汎用性の向上、自動運転技術の開発などが可能となり、さらにOpenAIはAIの安全性にも重点を置いており、AIによる意図しない影響を回避するための研究を進めています。
一方、開発分野では、AIのアルゴリズムやツールの開発に取り組んでいます。
これらのツールやアルゴリズムは、オープンソースで公開されており、多くの開発者が利用できるようになっています。
例えば、OpenAI Gymと呼ばれる強化学習の環境や、TensorFlowやPyTorchといった機械学習のフレームワークが有名です。
OpenAIの研究分野と開発分野は互いが互いに関連しており、研究成果が開発に反映され、開発において得られた知見が研究にフィードバックされることで、AI技術の進化が促進されています。
GPTとは何か?
GPTとは、「Generative Pre-trained Transformer」の略称で、OpenAIが開発した自然言語処理のモデルです。
多くの人が知ることとなったGPT-3では、1つのモデルで1750億個のパラメータを持ち、多様なタスクをこなすことができることで有名です。
GPTの最大の特徴は「プレトレーニング」という機械学習の方法です。
皆さんがよく耳にする機械学習というと「ディープラーニング」ではないでしょうか?
ディープラーニングは膨大な量のデータを使用して、特定のタスクを解決するためにモデルをトレーニングする手法です。
例えば、犬か猫の写真を見せた時に、それが犬か猫かを自動的に判断するシステムを作りたいとします。
この場合、ディープラーニングでは犬と猫の写真をたくさん与え、コンピューターがそれぞれを正しく識別できるように学習させます。
一方で、プレトレーニングは大量のデータを使用して汎用的な特徴を学習するためにモデルをトレーニングする手法です。
先ほどと同様に犬と猫を判別するためのモデルを考えてみましょう。
まず、大量の犬と猫の写真を用意して、機械学習モデルに「これは犬です」「これは猫です」というように正解を教えます。これを「教師あり学習」といいます。
次に、教師あり学習によって学習したモデルを使って、犬と猫を判別するテストを行います。
しかし、テストの際には犬と猫の写真だけではなく、自然な画像や背景がある写真なども含んで出題します。そうすることで、複雑なデータに対応できるように、多くの知識をAIが身につける必要があります。
その後、教師あり学習によって学習した犬と猫の判別モデルを、プレトレーニングで学習した基本的な特徴を使って、より高度な学習を行うことができます。例えば「木の葉はこんな形をしている」とか。
このようにプレトレーニングによって、機械学習モデルがより高度な知識を身につけ、精度を向上させることができます。
プレトレーニングはディープラーニングの一種であり、ディープラーニングを使用して行われる場合が多いですが、あらかじめ大量のデータを学習させることで、その後のタスクをより効率的にこなすための基盤を作ることができるので、非常に効率的です。
GPTでは、ウェブ上の大量のテキストデータを使ってプレトレーニングを行い、それをベースに様々なタスクに対応できるようになっています。
特に、GPT-3からは与えられた文脈から正しい答えを導き出す「ゼロショット学習」という、いわゆる「データに存在しないものでも判別ができる機械学習」を採用しており、驚異的な精度で様々なタスクをこなすことができます。
GPTは人工知能の分野において、大きな転換点となる技術と言われています。
GPTが注目されている理由
GPTは大量のテキストデータから自動でパターンを学習し、人間が書いたような文章を生成することができます。
実は、この技術は従来の自然言語処理技術では不可能だったことで、GPTはその高い自動生成能力によって注目を集めています。
それだけではなくGPTは文章生成以外にも、テキストデータからの意味抽出や質問応答などのタスクにも応用が可能となっているため、自然言語処理の幅広い分野で活用されることが期待されています。
さらに、GPTは汎用的なモデルです。
そのため、特定のタスクに対して最適化されたモデルよりも柔軟に対応することができるため、開発コストの削減にも繋がり、すでに以下のような応用例があります。
- 語彙や文章生成
GPTは大量の文章から学習し、自然な文章を生成することができます。これを利用して、小説やニュース記事の自動生成、音声アシスタントの応答文生成、文書要約、翻訳などに活用されています。 - ユーザー対話システム
GPTは自然言語での対話にも対応しています。これを利用して、チャットボットや音声アシスタントなどのユーザー対話システムを構築することができます。 - 情報検索・分類
GPTは文章の意味を理解しているため、情報検索や分類にも活用できます。例えば、あるテキストに対して、それがどのカテゴリーに属するか自動的に分類することができます。 - 自然言語処理の改善
GPTは自然言語処理の精度向上にも貢献しています。例えば、テキストの自動校正、文章の感情分析、脆弱性診断、医療分野での診断支援などに応用されています。
以上のように、GPTは高い自動生成能力や汎用性・柔軟性などの特徴を持っていることから、自然言語処理の分野で革新を起こしているので注目されています。
ChatGPTの誕生
2020年6月、人工知能の研究・開発を手がけるオープンAI社が、GPT-3という大型言語モデルを発表しました。
GPT-3は自然言語処理において驚異的な精度を誇り、注目を集めましたが、GPT-3は単にテキストを生成するだけで、人間と自然な会話をすることはできませんでした。
そこで、そのGPT-3をベースにさらに進化させたのが、2021年6月に発表されたChatGPTです。
ChatGPTはGPT-3と同じく大量のテキストデータを学習していますが、GPT-3と異なり自然言語処理のタスクに特化したモデルなので、自然な対話を生成することができます。
ChatGPTの開発にあたっては、OpenAI社が提供するAPIを用いて、様々な対話データを収集しました。そのデータを元に、GPT-3と同様に大規模な言語モデルを構築しております。
ChatGPTは、会話の流れや文脈を理解し、人間らしい返答を生成することができるため、チャットボットや顧客サポート、仮想アシスタントなどのアプリケーションに活用されることが期待されており、既に、ChatGPTを用いた対話システムがいくつか開発されています。
ChatGPTの特徴
ChatGPTの最大の特徴は、その高度な自然言語処理能力です。
ChatGPTは、入力された文章を理解して、会話の流れに応じた適切な返答を生成することができます。
また、ChatGPTは大量のテキストデータから学習することができるため、ユーザーの質問に適切な返答を生成することができます。
さらにChatGPTは、より人間らしい会話を可能となっており、ChatGPTは感情やニュアンスを理解し、それに応じた適切な返答も生成が可能となっています。
ChatGPTは事前に学習された大規模なテキストデータセットに基づいて、新しいテキストデータに対しても高い精度で返答を生成することができます。先ほどのプレトーニングの話から、ゼロショット学習のお話です。
これにより、ChatGPTは、新しい単語や言い回しなどにも適応できるようになっています。
まとめ
ChatGPTは、OpenAIが開発した人工知能の一種で、人間のように自然な言葉でコミュニケーションを取ることができます。
OpenAIは、人工知能による研究開発を行っている世界的に有名な研究機関で、その技術力は非常に高いと言われています。
ChatGPTの登場によって、今後はより自然なコミュニケーションが可能となり、人々の生活に大きな影響を与えるといっても過言ではないでしょう。