どーもなのです!堕落ニト(@neeeet_dollar)でございます!
早速ですが、今回紹介する書籍はこちら!
『どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力』です。
- 将来「経営者」を目指している人
どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力
どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力は伊藤嘉明氏によって書かれた本です。
日本コカ・コーラ、Dell、アディダス、ソニーピクチャーズなどを渡り歩き、いずれの業界でも圧倒的な記録を上げて、本の中ではハイアールアジア株式会社の社長を務めています。
ただし、現在はハイアールを退職しており、現在はX-TANKコンサルティングという会社のCEOを行っているようです。
タイ、バンコク生まれでMBAの資格を取得するなど、プロ経営者として活動されており、将来経営者を目指す方には一度読んでみるべき本といえるでしょう。
ただし、読むべきターゲットは「経営者」です。「起業家」として会社を立ち上げたい方はそこまで読む必要はないかもしれません。根本的な考え方に差異が生まれる可能性が高いでしょう。
目次に書かれていること
『どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力』に書かれている目次は以下の通りです。
- CHAPTER1:どんな業界でも記録的な成果を出す人は何をしているのか
- CHAPTER2:どんな業界に行っても通用する人になるキャリア戦略
- CHAPTER3:どんな業界、どんな時代でも戦って勝つための武器
- CHAPTER4:どんな業界でも通用するリーダーシップ
- CHAPTER5:グローバル時代を生き抜くための必要な姿勢
正直「経営者」を目指している人以外は読まなくてもいいのではないか、と思えるほど「経営者」にフォーカスした本となっています。
将来、プロ経営者を目指している人はぜひとも一度読んでおくことをオススメします。
ただし、経営者を目指さないという方でも、ビジネスをするうえで参考になることも書いてありますので、興味のある方は一度手に取ってみてください。
勝てる戦いをする
どんな業界でも圧倒的な成果を出すためには、勝てるための戦いをする必要があります。
では、勝てる武器とは?どんなものなのでしょうか。
勝てる武器とは「その会社がもつ、強みをしっかりと調査し、さらに自身や社員が強みを認知したうえで組み合わせる必要がある。」ということです。
また、著者は新しい業界に飛び込んだ時はビッグピクチャーを描くことが大切だそうです。
※ビッグピクチャーとは:自社の強みなどではなく、その業界全体の動向についての将来を考えていく図
StAPとファクトブック
この2つについて聞いたことがある人はどれくらいいるでしょうか。
ちなみに奈波は初めて聞きましたし、このファクトブックがあったらどんなに営業が楽だったか、とおもいました。
ファクトブックとは、簡単に言うと「お客様のカルテ」になります。
顧客の詳しいデータを可視化したもので、法人相手の場合は担当者について作成することになります。
この「ファクトブック」の素晴らしい点は、社内で担当が変わったとしても、顧客に対してスムーズに話を進めることができる点にあります。
奈波は大学卒業後、400人程度の顧客をもつルート営業を行っていましたが、要注意人物以外は教えてもらっていません。
しかし、このファクトブックがあれば、このお客さんはこういう家族構成で、こういう趣味があって、という個人のデータをしっかりと把握することができます。
奈波は農家さん相手が多かったので、このデータがあれば、このお客さんはどの農機具を持っていて、どの程度田んぼや畑をやっていて、ということをわざわざ1からお客さんに聞く必要はなくなりますよね。
営業の会社はほぼ必須ともいえるのがこの「ファクトブック」ではないでしょうか。
続いてStAPです。
StAPとは「アカウント管理」と本の中で紹介されており、相手の困っていることを把握して、その解決策を一緒に考えること、を指しています。
重要な顧客と長く付き合っていくための、長期的な計画をしっかりと組みましょう、ということだそうです。
StAPを検索すると「STAP細胞」について表示されますので、「戦略的アカウント計画」や「strategic account plan」と調べてみてください。
経営者になるには
まずは、自分が0から1を作り上げることが得意な人間なのか、1から10にするのが得意なのかをしっかりと考える必要があるでしょう。
著者は0から1にするのが得意、と本の中で紹介されていますが、奈波はこの著者に足して1から10にするのがとても上手な人、と判断しています。
奈波の意見が合っているのか、著者の自身の意見が合っているのかは議論する意味がありませんが、それくらいこのゼロイチかイチジュウかはわかりにくいです。
そのうえで、自分のキャリアが人と違う、つまるところ「差別化」ができているのかどうかを考えることが著者は大切だと書いています。
また、自分のキャリアを組み立てるうえで大切なのが以下の3点だそうです。
- 情報収集力
- 英語力
- コミュニケーション力
- MBA
4点書かれていますね。MBAは取れたらでも構わないようですが、取れたら取った方がいい、と著者は考えています。
さらに仕事は3年で区切りとしており、3年同じ業界にいると仕事が楽になってしまうので、つまりそれは成長のカーブが鈍化するとの考え方も著者はもっています。
また、ベテランの社員とは同じ土俵に立たないことも必要とのこと。それは必ず相手の方が「ベテラン」なので詳しいため、相手に舐められるスキを与えてしまうためである、ということです。
特に刺さった一文
どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力
はい。タイトルです。
なぜタイトルを選んだのか、というとこの本は本当に「どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力」について書かれていますが、それは著者の歩いてきた人生であり、少々自慢話のように聞こえてしまいます。
もちろん、大なり小なり挫折はあったでしょうし、実際に本の中でも挫折(のようなもの)も書かれているのですが、実績のほうが圧倒的に多いです。
読み終わった最初の感想が「この本はプロの経営者を目指す人に書かれた本だな」ですから、タイトルを変えた方がいいんじゃないかと思うほどです。
読書後の行動は?
ファクトブックについては自分が経営するとき、自営業としてお客さんを抱えるとき、いずれにしても使える技術だと感じたので、しっかりとエッセンスは頭の中に叩き込んでおきました。
その他については、残念ながら奈波はプロの経営者を目指しておりませんので、参考になるところは少なかったです。
この本のおすすめ度
堕落ニト(@neeeet_dollar)的には「★★★」と特定の人には刺さるとは思いますが、自慢話にも聞こえる点が多いので注意してください。(著者はそんなつもりで書いてないと思います)
まとめ
『どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力』について紹介してきました。
将来、プロの経営者になりたいという方は一度手に取ってみてはいかがでしょうか。