固定ページは投稿ページと違い、頻繁に更新しないページを作成する場合に使用していきます。
しかし、ページの作成方法については投稿ページと同様の作り方を行っていくため、実際にページを作る際には投稿ページと特に違いはありません。
固定ページと投稿ページを上手に使いこなすことで、見やすいサイトを構築していくことができます。
- 固定ページはページへのリンクをしっかりと整備しておくことでアクセスできる
- 固定ページはサイトを作成する上で必要なページを作る場合に使用するとよい
固定ページの役割
固定ページは投稿ページと違い、そのページだけで独立しているページを作成する際に便利なページです。
具体的には自己紹介ページやリンク集、お問い合わせページといった常に表示させておきたいページを作る場合は固定ページで作成するとよいでしょう。
固定ページは1つ1つのページが独立したページですので、投稿ページのようにカテゴリーやタグを使ってページを分類で分ける、ということはできません。

固定ページはすべて1つ1つが独立したページなんだね。
固定ページと投稿ページの詳しい違いに関しましては、下記のリンクで詳しく解説しております。
それでは実際に固定ページを作成していきましょう。
固定ページの作り方

1.固定ページを開く
サイドバーの「固定ページ」から「新規追加」をクリックしてください。

投稿とはまた別のページになります。
2.タイトルを入力
赤枠部分にタイトルを入力します。
タイトルはページの大見出しという位置づけで、基本的には32文字以内で入力します。
固定ページは更新頻度の高くないページを作成しますので、そこまでSEO対策などに力を入れる必要はないかもしれません。
3.本文を入力
赤枠部分に本文を入力していきます。
見出しのルールや改行の方法などはすべて投稿ページを作成する場合と同じです。
固定ページで画像を設定する場合も投稿ページで画像を設定する場合と同じ方法で行います。
見出しの設定方法やルール、改行の方法などは投稿ページの作成方法で解説しております。
4.固定ページの属性を設定する
固定ページの属性を設定することで、カテゴリーの際も出てきた親子関係を固定ページでも作成することが可能です。
固定ページの親子関係に関しましては、このページの後半で紹介しております。
ここからはメニューを自動で設定する場合にのみ必要な操作です。
メニューを自動で設定する場合の順序の変更方法
固定ページの特徴の1つとして、固定ページを作成した場合にサイト上部のメニューに自動的に表示してくれる機能があります。
しかし、「トップページ」の次に「これは新規固定ページのテストです」を表示させたい場合、固定ページの属性を設定することで順番を簡単に変更することができます。
それでは設定していきます。
今回は左から「トップページ」「これは新規固定ページのテストです」「サンプルページ」の順番に変更していきます。
まずは「これは新規固定ページのテストです」から変更していきます。編集画面を開きます。
そして赤枠部分の固定ページの属性の中で赤枠部分の「順序」という項目がありますので、こちらをデフォルトの「0」から「1」へと変更します。
これで更新します。
しかし、下図の通り変化はありません。
「サンプルページ」の序列も変更する必要がありますので、サンプルページを編集しましょう。
下図はサンプルページの編集画面です。固定ページの属性の序列が「0」になっておりますので、こちらを「2」に変更します。
序列を「2」に変更しました。
以上で固定ページの属性の変更が完了となります。
実際にサイトをプレビューして確認しましょう。
5.パーマリンクを設定する
投稿ページと同様にパーマリンクも同じ手順で設定していきます。
WordPressの初期設定で、パーマリンクに「post-title」を選択した場合はパーマリンクを自由に設定することができます。
パーマリンクの編集は、リンク横にある「編集」ボタンから行います。
編集ボタンをクリックすると、下図のように入力できるようになります。
ここにパーマリンクに設定したい任意の文字列を入力しましょう。
今回は「test-artical」と入力しました。(見にくくてすみません)
入力が完了しましたら、赤枠部分の「OK」をクリックしましょう。
以上でパーマリンクの設定が完了です。
6.投稿内容を確認
固定ページが完成したら、一度プレビューをみて実際にどのようにホームページで表示されるのか確認しましょう。
赤枠部分「プレビュー」をクリックしてみてください。
実際のホームページに表示される画面が表示されれば成功です。
7.公開しましょう
固定ページの記事が完成したら公開しましょう。公開は赤枠部分「公開」をクリックすると公開できます。
この時まだ公開したくない場合は下書きとして記事を保存しておくことも可能です。
一度公開しても、下書きに保存しなおすこともできますので覚えておくとよいでしょう。
赤枠部分「下書きとして保存」をクリックすることで、記事を残したまま公開しないように設定できます。

以上で固定ページの作り方の解説を終了します。お疲れさまでした!
固定ページを修正する
固定ページを修正する方法は「通常の編集」と「クイック編集」の2種類があります。
通常の編集方法
まずは固定ページの一覧ページを開いてください。
緑枠部分にカーソルを置くと「編集」や「クイック編集」のようなポップアップが表示されますので、赤枠部分の「編集」をクリックしてください。
また、この時修正したいページをクリックしても同様の動きをしますので、ページを直接クリックしても構いません。
記事を開くことができれば自由に修正できますので、修正作業をした後に下書きで保存している場合は「公開」やすでに公開している場合は「更新」を忘れずに行いましょう。
クイック編集とは
クイック編集はその名の通り簡単に行うことができる編集です。
投稿一覧ページを開いた状態で編集作業ができます。
下図の赤枠部分が表示されます。(なぜかここだけ枠がオレンジですが気にしないでください。)
クイック編集で変更できるのは
- タイトル
- スラッグ(URLの文字列)
- 公開する日付
- パスワードを設定するかどうか
- カテゴリー
- タグ
- コメントの許可
などを変更することができます。
固定ページを削除する

固定ページを削除する方法について解説していきます。
まずは投稿の時と同じように固定ページの一覧ページを開いてください。
緑枠部分にカーソルを置くと、ポップアップが表示されますので、赤枠部分の「ゴミ箱へ移動」をクリックしてください。
「1件の投稿をゴミ箱へ移動しました」と表示されたら削除が完了となります。
作成したページを完全に削除するためにはゴミ箱を空にする必要がありますが、元に戻せなくなってしまいます。

以上で完了です。お疲れさまでした!
固定ページの便利な機能
固定ページには、固定ページ同士で親子関係を設定することができる機能と固定ページの用途によってテンプレートを変更することができる機能が、投稿で作成したページにはない機能として備わっています。
ただ、テンプレートの変更に関しては、使用するテーマによってどこまで変更することができるのかバラバラであり、さらにテンプレート自体の変更ができない場合もあります。
固定ページで設定できる親子関係とは
親子関係とは、その名の通り固定ページ同士で親になるページと子になるページを作成することができる機能の一つです。具体的な例を挙げて解説するとわかりやすいかもしれません。
例えば、会社概要というページを作成したとしましょう。
この時、会社のアクセスは別で分ける場合、会社概要ぺージを親、アクセスページを子とすることにより2つの固定ページに関連性を持たせることができます。
また、アクセスページ以外にも代表挨拶や関連会社一覧なども子ページとして増やしていくことも可能です。
親子関係を設定するメリットは

親子関係を設定するメリットについて考えていきます。
固定ページというのは、本来1ページ1ページが独立したページのため、特にグループやジャンル分けすることはできません。
しかし、親子関係を設定することにより、サイトに訪れてくれたユーザーに対して、固定ページを分類することが可能になります。
そのため、見た目にもわかりやすくなる、というのが大きなメリットの一つでしょう。
さらに、これはテーマによるのですが、親子関係を設定することにより、グローバルメニューの下に子ページのプルダウンが表示されたり、親ページの横に子ページのメニューが表示されたりと様々な変化が発生します。
よくグローバルメニューの上にカーソルを置くと、さらに詳細なメニューが下に表示されることはありませんか?あの下に表示される詳細なメニューのことを「プルダウン」と言います。
2つの固定ページで関連性を持たせたい場合は親子関係を設定するとよいでしょう。

親子ページを指定することで、本来独立している固定ページに関連性を持たせることができるっと
親子関係の設定の仕方
まずは固定ページを開いていきましょう。
ここで注意ですが、親にするページではなく子にするページを操作して親子関係を設定します。
今回は赤枠部分の「これは新規固定ページのテストです」を「サンプルページ」の子に設定していきます。
それでは下図の赤枠部分をクリックして編集していきます。
ずばり設定するのは固定ページの属性という部分になります。
現在は緑枠部分が「(親なし)」と表示されていますので、こちらを今回親ページに設定する「サンプルページ」へ変更します。
サンプルページに変更しましたら、赤枠部分「更新」をクリックして完了となります。
ちゃんと固定ページで親子関係が設定されているかどうか確認をしましょう。
もちろんサイトを確認してもいいのですが、今回は固定ページ一覧から確認していきます。
赤枠部分の「固定ページ一覧」をクリックしてください。
赤枠部分のようにサンプルページの下に「-(ハイフン)」が表示された固定ページがあれば親子関係がしっかりと設定されておりますので、これで確認も完了となります。

以上で親子ページの指定の方法が完了です。

お疲れさまでした!
トップページを設定する
実はWordPressの初期設定では新規投稿を行うと、トップページに表示されるように設定されています。
ですが、トップページでは常に指定した固定ページを表示させたい場合もあるでしょう。
実際、当サイトのトップページは、常に私が指定した固定ページを表示させる設定になっています。
特定のページをトップページに常に表示させるためには「設定」の「表示設定」の項目を変更することで、常に指定した固定ページを表示させることができます。
固定ページをトップページに指定するために
まずはトップページとなる固定ページを作成していきます。
下図の赤枠部分をクリックして固定ページを新規作成しましょう。
今回はトップページを作成していきますので、タイトルはトップページになりますね。
今回はサンプルで作成しておりますので、文章もめちゃくちゃになっています。
本来であればトップページはSEO対策上、もっとも強くなるページとなりますのでしっかりと作り込む固定ページをトップページに設定する場合は作りこむ必要があります。
トップページが作成できましたら、そのまま赤枠部分の「公開」をクリックしましょう。
トップページとなる固定ページが作成できましたら、設定の「表示設定」のページを開きましょう。
下図の赤枠部分になります。
表示設定では、トップページに最新の投稿を表示させるのか、特定の固定ページを表示させるか選択することができます。
初期状態では最新の投稿を表示させる設定が適用されておりますので、緑枠部分のラジオボタンに切り替えていきます。

ブログなどは初期状態のほうが、最新情報を常にユーザーに届けられておすすめだよ~
ホームページの表示を緑枠の「固定ページ」に切り替えますと、ホームぺージのプルダウンを切り替えることができるようになります。
ちょうど下図の緑枠の部分になります。ここを現在は「―選択―」ですが、先ほど作成した「トップページ」に切り替えていきましょう。
切り替えが完了すると、下図のようになります。
ここで1つ注意してほしいのですが、万が一、下図の緑枠部分の「検索エンジンでの表示」にチェックが入っていた場合は必ずチェックを取り除くようにしてください。
チェックが入っていた場合、せっかく作成したサイトがGoogleに認識してもらえないという残念な事態になってしまいます。
ちなみにですが、下図ではチェックが入っています。
画像を撮るためのテストサイトのため一応チェックを入れております。ご了承ください。
以上が確認できましたら赤枠部分の「変更を保存」をクリックして完了となります。
最後に、トップページが指定した固定ページになっているか確認しておきましょう。赤枠部分の「固定ページ」を開いてください。
先ほど指定した固定ページの横に下図の赤枠部分のようにフロントページと表示がされていれば、トップページとして認識されている証拠となります。

以上で終わりとなります。お疲れさまでした。
まとめ
以上で固定ページの解説を終わります。
ホームページの制作に慣れてくると、コンテンツを分類している段階で「このページは固定ページで作ろう」「このページは投稿ページで作ろう」とジャンルだけでなくどちらの機能を使用するかの分類もできるようになってきます。
投稿と固定ページはWordPressにおける基本中の基本であり、とてもよく使用するページです。
親子関係を設定しておくことで、本来は独立した固定ページ同士も関連性を持たせることができます。
まずは習うより慣れろでどちらも使用してみるとよいでしょう。
サイトを作成していく上でトップページはサイトの顔となるため、どのような感じにするのか非常に重要になってきます。
日々の出来事を綴る趣味ブログなどの場合は、初期設定のままのほうがいいという場合もあります。
トップページを固定ページで表示するのか、投稿の最新情報を表示するのかはサイトの目的によって切り替えるとよいでしょう。
それでは今回のまとめです。
- 固定ページは1つ1つが独立したページなので、カテゴリーやタグによるページの分類は行うことができない。
- 基本的な投稿の流れは投稿と同じ。ただ、メニューを作成しない場合は固定ページの属性などを設定する必要がある
- 固定ページの修正や削除は投稿の流れと全く同じ手順で完了できる
- 固定ページの親子関係を活用することで、本来独立したページである固定ページ同士の関係を繋げることができる。
- トップページはデフォルトの場合、投稿したページが時系列で表示されるように設定されている。
- 常に同じトップページを表示するためには、固定ページでトップページとなる「フロントページ」を作成する必要がある