ドメインには、wwwがついているサイトとついていないサイトの2つがあることをご存知でしょうか。
なぜドメインには2種類あって、どちらを使うといいのか、また1つに統一することはできないのか、ということについて解説していきます。
2つあるドメイン
ドメインは新たに取得した時点でwwwが付いたものとついていないものの2種類が発行されます。
分かりやすく例を出すと
ttps://affiliate-pilotage.com
ttps://www.affiliate-pilotage.com
は同じURLですが、2つのドメインは別物として判断されていきます。
https://~としてしまうとリンクカードが生成されてしまうので、hは取り除いてあります。
ただし、この時注意していただきたいのが、別物と判断されるといってもどちらのURLを入力しても同じサイトに到達することができます。
つまり、2つのURLが別物として判断されるのは、そのURLがもつ力であるドメインパワーの部分になります。
分かりやすい例を使って解説していきます。
今現在、私のサイトに20個の被リンクがあったとします。
その際に10個のサイトからはhttps://affiliate-pilotage.comでリンクをしてもらいました。
しかし、もう10個のサイトからはhttps://www.affiliate-pilotage.comでリンクをもらいました。
この時2つのURLは別物として判断されてしまいますので、結局のところ、私のサイトには10個の被リンクしか集まっていない、とGoogleに判断されてしまいます。
そのため、https://www.affiliate-pilotage.comのリンクをhttps://affiliate-pilotage.comに集約することができれば、私のサイトに対して20個の被リンクが集まっている、とGoogleは判断してくれます。
この集約するための作業を「正規化」といいます。
そもそもなぜドメインが2つもあるのか
そもそもなのですが、なぜwwwがあるドメインとないドメインの2種類があるのでしょうか。
この疑問を解決するにはまだインターネットができた当時まで時代を戻さないといけません。
まず「www」について考えていきましょう。
「www」とは「world wide web(ワールドワイドウェブ)」の頭文字を取って「www」と表示されています。
これは当時、インターネットが世界中に網目状に広まっている様子から「蜘蛛の巣」のようになっている、と揶揄されたことに起源があるようです。
そのため「インターネット=www」と呼ばれることが一般的でした。
しかし、このドメインについている「www」は少々意味合いが違います。
インターネットが出始めた当時は、現在と比べてサーバーも優秀ではありません。
そのため、現在サーバーをレンタルした際には「webサーバー」「メールサーバー」「FTPサーバー」などの機能がセットになっていますが、当時はバラバラで管理されていました。
「www」は「webサーバー」であることを示すサブドメインとして使用されていました。
その結果、webサーバーやメールサーバー、FTPサーバーなどを1つで賄えるようになった現在でも、過去の名残として「www」が残っている、というのがドメイン名が2つある理由です。
結局どっちがいいのか
お使いのドメインに「www」を付属させるかどうかは、はっきり言って好みの問題です。
ただ、参考程度にお話ししておくと、大手企業サイトには「www」がついている印象があります。
また、wwwが無い方がURL自体もすっきりするし、Twitterなどを活用する場合は「少しでも文字数を減らすことができる」という理由からwww無しを選ぶ方もいるのではないでしょうか。
wwwの有無はSEO対策に影響しないことははっきりと言われていることですので、本当に好みで選んでしまって構わないでしょう。
実際にドメインを正規化する
www有りにするのか無しにするのかは、それぞれお使いのレンタルサーバー内にある「.htaccess」というファイルの中身を触る必要があります。
.htaccessファイルはサーバーの動くを決定する重要なファイルの1つです。
.htaccessはあまりむやみに触ると、サイトへのアクセスができなくなってしまう可能性もありますので、必ずバックアップをとってから書き換えるようにするとよいでしょう。
それでは実際にエックスサーバーで.htaccessを編集する場合の手順について解説していきます。
サーバーパネルにログイン
まずは下図のようにサーバーパネルにログインしてください。
赤枠部分の「.htaccessを編集する」をクリックしましょう。
続いて、.htaccessを編集するドメインを選択します。
選択すると、画面が切り替わりますので、下図の赤枠部分「.htaccessを編集」をクリックしましょう。
すると、.htaccessを編集を編集できるようになりますので、こちらで編集していきます。
ただし、.htaccessを編集を編集する場合は必ずバックアップを取っておくようにしてください。
万が一元に戻せなくなったとしても、責任を取ることはできませんので、必ずバックアップをしっかりと取っておきましょう。
www有りに統一する場合
www有りに統一する場合は.htaccessに下記を追加してください。
Options +FollowSymLinks
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^〇〇〇.com
RewriteRule ^(.*)$ http://www.〇〇〇.com/$1 [R=301,L]
〇〇〇の部分をあなたのサイトに変更してください。
もちろん「.com」でない場合はあなたのサイトのお持ちのドメイン(.jpや.info)などに変更してください。
www無しに統一する場合
Options +FollowSymLinks
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www.〇〇〇.com
RewriteRule ^(.*)$ http://〇〇〇.com/$1 [R=301,L]
〇〇〇の部分をあなたのサイトに変更してください。
もちろん「.com」でない場合はあなたのサイトのお持ちのドメイン(.jpや.info)などに変更してください。
以上でURLの正規化の手順が完了です。

お疲れ様でした!
まとめ
このURLの正規化はあまり知られていないかもしれませんが、SEO対策を行う上で非常に重要です。
そもそもURLに2種類あったことすら知らなかったという方も多いと思います。
しっかりとURLの正規化を行うことで、ドメインのパワーを強くしていきましょう。
それでは今回のまとめです。
- ドメインを正規化することで、ドメインのもつ力であるドメインパワーを集約することができる
- www(ワールド・ワイド・ウェブ)を有りにするか無しにするかは好みで決めてよい
- ドメインの正規化には「.htaccess」を編集する必要がある